「未成年者への販売は致しません」

久須美酒造甑倒し行事 ~かぶとぶんざえもん~

久須美酒造甑倒し行事 ~かぶとぶんざえもん~

「甑倒し」とは、その年の最後の仕込みに使う米を蒸し終えること。蒸米(ふかし)をしていた甑を大釜から外し、それを横に倒して洗うことから、このように呼ばれた。「甑倒し」当日は「蒸米」の無事終了を「酒造の祖神」に感謝し、蔵人によるお祝いが催される、蔵人にとっては大事な行事です。

平成26年2月22日、亀の翁醸造元の久須美酒造では仕込を無事に終えめでたく“甑倒し”を迎え、蔵人が酒造りに使う道具を使って仮装し、蔵元に酒の仕込が終わった事を報告する伝統行事が17年ぶりに行われました。「大釜(おおがま)の国・甑郡(こしきごおり)・敷布(しきぬの)の村・かぶとぶんざえもん」という釜場の道具をもじって名付けた架空の人物に扮する若い蔵人が、蔵元宅へその年の全ての酒仕込が終わった事を報告に行く。「やあ~やあ~、我こそは~」と大声で仁義を切って、使い終えた甑を東西南北どの方向に倒したらいいかと伺いをたてると蔵元が「怪我のないよう安全な方向へお願いします」と発し心ばかりの祝儀を渡す。その夜、蔵人たちは半年の昼夜問わずの酒造りの労をねぎらう酒宴が開かれる。このユーモアある行事はその昔、出稼ぎで酒造りをしていた頃の、娯楽のないきつい労働から解放される“ハレの日”を蔵人のはじける喜びを表したものですが、今では殆どの酒蔵の蔵人を年間雇用とし出稼ぎがなくなり「かぶとぶんざえもん」が現れる風習も途絶えてしまいしたが、今でも蔵人にとって「甑倒し」は今季の酒造りを無事できたという喜びいっぱいの行事であります。そんな事を思い浮かべながら日本酒で乾杯~!
 
甑倒し05.JPG甑倒し01.JPG甑倒し02.JPG
 若手蔵人がかぶとぶんざえもんに扮して蔵を練り歩く 蔵元邸に入り、待ち受ける七代目、未来の八代目に口上を述べる 祝儀を受け取り意気揚々と蔵元邸を後にする
甑倒し03.JPG甑倒し04.JPG 甑倒し07.JPG
 七代目と顧問と呼び出しの先輩蔵人と 蔵人が集まって記念撮影、その後は宴席で一年の労を労う 眉に鶴、口元に亀を描いた“かぶとぶんざえもん”

 

コメントする