〝越州(えっしゅう)〟とは越後を指す別称のひとつ。品質第一を掲げる朝日酒造が、既に全国に酒徒から愛される銘酒を持ちながら更なる上を目指し新時代に向けて醸しました。
その理想とする酒質は『軽快な飲み口の中にも淡麗でしかも柔らかな味わい』。酒造りにとって「淡麗」を基本とした酒に「ふくらみ」を求める事は至難なことでありましたが、それは酒米の雄『山田錦』に負けず劣らぬ鮮麗なる米『千秋楽』の出会いで実現しました。さらに越州は新時代の嗜好を考え通常の清酒のアルコール度数から1度下げた14℃台と軽やかさを求めました。ただ普通に造るだけではたちまちぼやけた水っぽい味になりますが、朝日酒造の研鑽を極めた蔵人の卓越した技術により米も時間も多く使う常識を変えた造りでこの酒が生まれました。
この『越州』で21世紀を担う人たちに日本の伝統文化である日本酒の美味しさ素晴らしさを再発見してもらい、素晴らしい日本の風土や自然を支え、失いかけてきた日本人の心を呼び覚ます一雫なることを願います。