フォルラーツ・ラインガウ リースリング
シュロス・フォルラーツの歴史は大変古く、1211年に取引されたインヴォイス(明細書)があることから、ワインの商取引を行っていた記録として世界最古の明細書が残っているワイナリーと言われています。ラインガウはライン河とマイン河の分岐点付近の北側の南斜面に位置する地域。ドイツワインの中でも最も華やかで偉大なワインを産出するといわれ、中でも最高品質のリースリングを生み出す地として有名です。そのラインガウの地にある濠に囲まれた美しいフォルラーツ城は14世紀前半に、今日のワイナリーの基礎を築いたグライフェンクラウ伯爵一族の邸宅として建てられました。当時、フォルラーツのワインは貴重な嗜好品としてライン河流域の街やドイツ北部の地方に出荷されていました。
一般的にドイツのワインは、ブドウの生産地である「村名」と「畑名」をラベルに表記しています。そのうち特に優れた銘醸畑として、村名を省略し、畑名だけを表記することが許されている特別単一畑があります。その特別な畑は「オルツタイルラーゲー」と呼ばれ、その数はなんと3,000以上もある畑の中でたった5つしかありません。その5つの中のひとつの畑がシュロス・フォルラーツであり、まさにドイツ版5大シャトーのひとつといえるでしょう。シュロス・フォルラーツは由緒正しき名門のワイナリーの名前でもあり、銘醸畑の名前でもあるのです。
ラインガウを代表する品種は「リースリングのゆりかご」とシュロス・フォルラーツがラインガウを評する通り、何といってもリースリングです。ラインガウの畑の約8割を占めるこの品種にとって、ラインガウの冷涼な気候や、北風からブドウを守る森林、反射熱でブドウの成熟を促すライン川は非常に適した自然環境。これらの環境によってブドウは成熟期間を長く取ることができ、凝縮度の高い風味とシャープな酸を兼ね備えた高品質のワインが造られています。
こちらのワインは名門ワイナリーを代表する1本。ブドウの透明感ある味わいを最大限引き出した美しい仕上がりが特徴で、リースリングの良さがぎゅっと詰まった「お手本」とも言えるスタイル。透き通るほどに清らかで繊細さ溢れる味わいは、お刺身や焼き魚、天ぷらなどの魚介や野菜を使った和食と相性抜群です。
フォルラーツ・ラインガウ リースリング
- その他
- レビュー
- 生産地域 : ドイツ・ラインガウ地域
- 格付け : gu.ラインガウ
- 生産者 : シュロス・フォルラーツ
- 色/タイプ/容量 : 白/ライトボディ/750ml
- 葡萄品種 : リースリング100%